塩水選

唐箕選で選別した籾は、更に食塩水で比重選して、より厳しく充実したも籾を選別します。
塩水選とは、稲の種籾を塩水(水より比重が重い)につけて、浮いた籾をのぞいて、重いよく充実した種子を選別する作業です。有機無農薬栽培の場合、特に無病の元気な種籾を選別するのに欠かせない作業です。普通より特に塩水は濃いめにしていい種籾を選びます。
水10リットルに、2.3㎏の食塩を溶かします。これで比重が1.16くらになります。

比重は卵の浮き具合で確認します。卵が写真のように、お尻が500円玉以上に浮いていると良いです。

この塩水に籾を入れて、浮いた籾を網ですくい取ります。たくさん浮きますが容赦なく浮いた籾は取り除きます。塩水選して、塩水に浮かず、無事、種として合格した籾は、この塩水選時の塩をとるため、水で丁寧に洗います。
ところで、今まで、秋の採種から、ひつこいくらい、充実した種籾の選別にこだわってきましたが、なぜそんなに種子選別にこだわるのでしょうか?
それは良い苗を作るためです。稲でも野菜でも「苗半作」といわれているように良い苗を作ることは非常に大切なことです。
では良い苗とはどんな苗でしょうか?
1に無病であること、2に元気な苗であること、そして3によくそろった苗であることです。これらの条件を満たせば、田植えした後の生育がそろって良くなるということで、管理しやすく、病気にかかりにくい稲を栽培することができるわけです。

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