虹(2002.8.25)

今年の夏は、ことのほか高温寡雨でした。7月下旬から雨らしい雨がほとんど降らず、水不足でした。幸いにも、籾村の溜池は昨年秋の雨で満水の状態から米作りをスタートしたので、何とか稲作期間中の水は確保することは出来ました。
しかし、畑作物は、水不足は深刻で、ナスやキュウリなどの夏野菜はかん水出来ない畑では収穫がずいぶん少なくなりました。また、白菜、ブロッコリー等の秋野菜の活着にも水不足が深刻でした。
幸い、8月25日は夕方に久々に夕立で大雨がふりました。急に野菜たちが元気になったようです。
夕立のあと、東の空に綺麗な虹が出ていました。

今年は、猛暑の中、出穂が例年より早まり、8月初めには穂が出始めました。今日、8月14日には既に穂が傾き、籾も太って来ました。
まだまだ、空には入道雲が見え、立秋を過ぎたといっても、猛暑の夏が続いています。今年は、田んぼの水も例年以上によく干上がり、毎週週末には水番が池の水を田んぼに補水する日が続いています。
近年、籾村では益々高齢化が進展し、水番の担い手不足になっています。
また、今度の週末は、遊びにいけそうもありません・・・・。

稲は、出穂と同時に、開花し、開花受精すると直ちにでんぷんが穂に転流し、籾が太り始めます。籾の太り方は、まず籾の長さが先に決まり、その後横に太ってくるそうです。もう、ほぼ籾の大きさは決まっています。
今は、乳熟期(籾をつぶすと白いでんぷんの汁が出る時期)から糊熟期(でんぷんが糊状に固まって来る時期)になっています。
実は、今頃が、イノシシにとっては稲穂が最も美味しい時期のようで、そろそろ籾村でもイノシシの被害が発生する田んぼは出始めました。

龍山納涼大会

7月以来猛暑だった今年の夏でした8月13日、恒例の龍山地区納涼大会が龍山支館前庭で開催されました。
午前中「暑い」「暑い」の連発・・・流れる汗をタオルで拭いながらヤグラ・提灯の飾り付けも出来上がり、準備も進む。
夕方、7時過ぎ三々五々と・・・「ひさしぶりじやなあ~・・・」「元気にしょったあ~ん・・・」 故郷を離れたり、親戚へお盆で帰省した方、地区内の人々で、グラウンドは、話の輪が幾つもできている。
龍山名物イカ・鶏申焼き・焼きそば・金魚すくい・ヨーヨー釣り・生ビール・ジュースお菓子などなど・・・・笑い声と共に飛ぶように売れていました。各自の分担で参加者へサービス。お年寄りや子供達・帰省したみんなに、猛暑よりもひどい汗・汗・・・瀧のように流れるのをタオルで拭って、誰一人愚痴も言わずに、今宵の一時を楽しんでもらおうと・・・。 夜の更けるのも忘れて、話もはずみ、盆踊りも最高でした。最後は、「お楽しみ富くじ」でフイナーレ。 来年の再会を約して熱い夏の夜もお開きとなりました。
地域みんなで助け合う、この美しい愛情こそ高齢者や弱者を支え合う潜在的愛情ではないでしょうか。村全体で育てていきたいものです。




稲の穂が出ました

8月になり、稲の穂が出始めました。今年は7月以降、暑い日が続き、穂が出る時期は例年より早くなってしまいました。
昨年も、暑い日が続き、穂が出るのがちょうど今年と同じ時期で、しかも穂が出た後も8月下旬まで非常に暑い日が続きました。吉備高原の山の上にある籾村でもさすがに夜温も高くなってしまい、高温のため登熟(稲の籾の中に光合成されたでんぷんがたまること)に障害が出てしまい、乳白米(玄米の中心部が白く濁った色になる)が多く出てしまいました
今年も乳白米等の登熟障害の発生が心配です。
通常では、コシヒカリは8月10日頃に穂が出れば一番ベストなのですが、・・・これも地球温暖化の影響なんでしょうか?

稲の花です。稲の花は、穂が出ると同時に、午前中に開花します。写真のように、花びらはありせんが、ちゃんと雄しべが6つありま。
開花、受粉と同時に登熟が始まり、コシヒカリで、開花後約40日で収穫時期になります。