無農薬で米を栽培する場合毎年困るのが除草対策。今年もいろんな方法を試しています。
今までの試行錯誤の中でわかったことは、
- 従来の重要雑草であった「ヒエ」は菜種粕または米ぬかを使うことで押さえることができる
- クログアイ等の多年性雑草は秋に耕して寒さに当てれば押さえることができる。
- 液体マルチの方法は効果が高いがコストがかかる。また「岡山有機無農薬」には認定されない。
- 動力除草機は株間に雑草が残るため手取りも加える必要がある。
- コナギは少々発生しても秋には稲刈りに支障はなく、大発生しない限り問題ない。
- いろいろは雑草対策を試行錯誤した中、どのほ場にもコナギが大発生するようになった。
そこで、今年はコナギ対策として、様々な方法を検討することにしました。しかし・・・あっと驚く方法はなかなかないものです。
杉山憲一ほ場。3月にカラシ菜を播種し、青刈りして田んぼにすき込みました。茎葉が分解して雑草を押さえることができる??
杉山憲一ほ場。ここは私たちの慣行栽培である菜種粕を使った田んぼです。菜種粕を使うことで、ヒエなどの湿性雑草は押さえられますが、やはり「コナギ」はしっかりと生えます。
液体マルチを使用した田んぼです。ちなみに液体マルチは有機JASでは使用が認められていますが、より厳しい基準の「岡山有機」では使用禁止です。従ってこのほ場は「有機認定ほ場」となります。液体マルチでは、さすがに雑草の発生が少なくなります。ウキクサは液体マルチでは効果がないのでしっかりあります。
景山ほ場です。この田んぼは慣行の菜種粕使用です。
5月23日田植えです。コナギ、アオミドロなどの菜種粕で効果がない雑草はたくさん繁茂しています。
景山の大豆を散布した田んぼです。大豆を田んぼに散布して大豆が腐るときにでる物質で雑草発生の抑制をねらったものです。
こちらも5月23日田植えです。
宮本、右が大豆、左が菜種粕を散布したほ場です。
田植えはやや遅く6月5日です。まだまだ稲は大きくなっていません。

岸です。5月25日田植え。5月31日菜種粕120㎏/10a散布。6月14日動力除草機。生育はやや遅れ気味。イネミズゾウムシ多。コナギ多発・・・・・まずいぞ!!
播元です。5月20日田植え。
菜種粕。動力除草機。
前作大豆のせいか雑草は少なめ。稲の生育具合ははばっちりOKです。