アイガモロ除草ボットの実演

水稲の無農薬栽培で省力的かつ確実な除草技術の開発は重要な課題であります。
水稲の除草については、今まで私も動物(アイガモ)、植物(アゾラ)、液体マルチ(墨)、機械除草、菜種粕、米糠の利用・・・・・色々やってきましたが、今の段階では田畑輪換が一番だと思っています。
さて、今年は津山農業普及指導センターのお世話になって津山市にある「IKOMAロボテック」が開発している「アイガモ除草ロボット」の試験を行なうことになりました。今日は第1回目の除草ということで、籾村セーフティーライス倶楽部会長のほ場で機械を動かしてみました。このほ場は15年間有機栽培を行っており、6月8日田植えのコシヒカリです。近年、コナギ、ホタルイの雑草、イネミズゾウムシにも加害され、収量が低下気味です。今回の省力的なアイガモロボットに期待しています。
美作県民局から津山普及指導センターから2名、農林水産事業部農畜産生産課から3名、つやま新産業創出機構から2名、IKOMAロボテックから3名の技術者、地元の籾村セーフティーライス倶楽部員5名、近所の農機具販売店(ヤンマー、クボタ)から2名、計17名が見守るなか、ラジコン操縦で田んぼに入り、1条の稲をまたいでアイガモロボットはゆっくり前進して土を撹拌していきました。

土が重粘土であること、田植え後の補植での足跡が多いことが原因か、やや作動に苦戦する面もありましたが、何とか土を撹拌していきました。 

今回の機械は試作10号機だそうです。まだまだ課題もあるようですが、地元の企業が地元の高等専門学校と連携して開発を進めているとのことで、我々も応援していきたいとことです。

対照区では手押し除草機を押します。