稲刈り間近(1999.8.29)

8月の太陽を受けて、稲穂がどんどん垂れ下がってきました。あと3週間くらいで稲刈りできそうです。今年は、十分な水と光に恵まれ、おいしいお米がたくさん取れそうです。

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稲の収穫を前に、田んぼの排水、草刈作業を終えなくてはなりません。今日は暑い日ですが、宮本は田んぼに出て、働いています。

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出穂(1999.8.17)

お盆を過ぎ、稲の穂が出て、傾き始めました。今年もたくさんの太陽を浴びて、おいしいお米が取れますように。

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早朝の稲の穂です。葉先には根から吸い上げた水が水滴になってつきます。これから約1ヶ月で成熟して稲刈りになります。

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貴重な水を田んぼに配る水番作業

籾村の田んぼはの水は、天水及び溜池でまかなっています。梅雨の期間は雨水で田んぼは潤いますが、晴天が続くと、溜池の水を田んぼに入れます。籾村はご存じのとおり山の上にあるので、溜池の水は貴重品です。溜池の水を無駄なく使うため、各池毎に「水番」をおいて、水番の人がそれぞれの池掛かりの田んぼに水を入れることになっています。
水番は、早朝から池の樋を抜いて、水路に水を引いて一枚一枚の田んぼに平等に水を配っていきます。なかなかしんどい作業で、最近は高齢化も進み、水番をする人が限定されてきました。
1999年7月11日は長谷池水路では、籾村セーフティーライス倶楽部の宮本と岸が水番をしました。
7月11日は、朝4時半に池に行って樋を抜きました。長谷池では以前は、木製の栓を抜いていましたが、危険なため昨年秋に金属製の樋に改修しました。しかし下半身をぬらして4本くらいの樋を抜かなければなりません。

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溜池から、田んぼまでの水路は長く、竹藪の中を越え、木々の間を越えて、田んぼまで続きます。

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池の樋を抜いて、水は延々と等高線上をほぼ水平に続く水路を約一時間もかけてやっと田んぼに入ります。この水路の管理は大変です。
毎年、部落総出で、落ち葉や溜まった泥をさらえたり、補修したりして水路を維持します。
また、1月には、また部落総出で、溜池ののり面の草を刈って、溜池の土手を維持しなくてなりません。籾村の水田水利にはなかなか平地では考えられない苦労もあります。

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水番の三種の神器です。
・単車
水を配るのに歩くのでは大変です。かといって自動車が通れる道ばかりではありません。こういうときは単車が重宝します
・クワ
単車の後ろに積んであるのは芝切り鍬です。水路から田んぼに水を漏らさずに入れるためにクワで芝を切ったりします。また、マムシなんかもいるのでクワは必需品です。
・使い古しのポリシート
水路から、田んぼに水を入れる孔をふさいだり、水路から水が漏れるのを防ぐためには、使い古しのポリエチレンが重宝します。稲の苗を作る時に使ったシートをリサイクルして使っています。

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こうして、早朝に池の樋を抜いて、夕方5時に池の樋を挿すまで、12時間以上水番の仕事は続きます。特に最近は、高齢化がすすみ、水番をする人がいないので、晴天が続くと、土曜日曜は毎週水番をすることになります。翌週の月曜は、職場で居眠りをしてしまいます・・・・。

七夕の頃の稲(1999.7.7)

田植えが終わってちょうど一ケ月たちました。

今年は6月下旬に中国地方でも大雨が降り、今のところ水不足の心配もなく、すくすく稲は生育しています。7月7日はいつもの年なら曇雨天の日が多いのですが今年は、梅雨の中休みですっきりと晴れました。(1999.7.7岸家南OLYMPUS C-2000Z)

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山々の益々緑を増し、田んぼののり面の草も深くなっていきました。(1999.7.7 岸家東北)

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アカウキクサ、菜種粕、除草機で四苦八苦

無農薬栽培で最も困るこのと一つが除草です。今年も色んな除草法を試みてみました。アカウキクサを田んぼに繁茂させて、田植えをする方法です。ちょうど田んぼにマルチをして、雑草の発生を抑制します。しかし今年は半分が失敗しました。
左写真の田んぼでは、アカウキクサの下に大量のアオミドロが発生してしまいました。そのため、稲が押しつぶされてしまいました。うまくいった田んぼです。こうなると手取りで草を取る必用はないと思います。

菜種粕を田植え後7日目に、10アール当たり120㎏投入しました。昨年はこの方法で雑草の発生が半減しました。特に湿性植物であるヒエに効果がありました。菜種粕を田んぼに投入すると、すぐに発酵します。何とも言えぬ臭いニオイが田んぼの周囲に漂います。これで土の表面が還元状態になり、雑草の発芽が抑制されるわけです。田植え後14日目、すなわち、菜種粕投入後7日目の田んぼの様子です。左写真では、田んぼがとてもきれいに見えます。しかし、田んぼの土の表面をよく見ると、右写真のように、びっしりと雑草が生えかけていました。困ったものです。生えかけている雑草はコナギ、アゼナが中心です。今度の日曜には除草機を押さねばなりません。

除草剤を使った田んぼでは、さすがに草は1本も生えてません。除草剤をうまく効かせるコツは、とにかく、田んぼを均平にして、水を十分溜めておくこと。籾村は水が少ない所ですが、それだからこそ、代掻き、や田んぼの均平化はばっちりするので、除草剤はよく効きます。田植え後の1のみの処理で収穫まで、雑草はほとんど生えません。(だから除草剤は少し不気味なんです)
菜種粕を使用した田んぼでは、菜種粕が発酵して、田んぼが黒くなります。一般の田んぼと比較してよく分かると思います。

動力除草機を押しています。今年から有機無農薬栽培に取り組んでいる宮本の田んぼでは、1年目だから雑草の発生は少ないと思われたが、田植え後2週間たつと、スゴーイ草草草。除草機を押しました。15アールの田んぼを押すのに、4時間もかかりました。もうへとへと。晩酌のビールがよく回りました。さあ、来週も押すぞ、、、、しかし最後は手取りか・・・。