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稲の種まき
シンテッポウユリの播種
稲の種まき
今年も例年なみに、4月8日に種籾を塩水選し、4月20日に風呂の中に入れて芽出しをしました。
左写真のように、種籾が鳩胸のようにふくらみ、少し芽が出ると種播きの適期です。
なぜ、このように発芽させた籾を播くのがよいのでしょうか?。それはよくそろった良い苗を作るためです。稲作りでも苗半作と言われるくらい、苗は大切です。ここでこの段階でどの種籾のこの写真のようにバッチリ発芽していないと、発芽がばらばらになって、均一な苗になりません。均一な苗にならなかったら、その後の管理も難しく、ましてや農薬を使わない稲作りではとても困ります。
今年もバッチリ発芽してなによりです。
種まきは、前もって準備しておいた土を苗箱に入れて、その中に先ほどの鳩胸状態の種籾を播き、上に覆土してできあがりです。
この後の管理は育苗の方法によって色々あります。
育苗機という機械で保温して発芽させて、その後、苗箱を並べる方法が一般的ですが、我が家では、田んぼに水苗代を作って育苗する方法をとっています。
塩水選
唐箕選で選別した籾は、更に食塩水で比重選して、より厳しく充実したも籾を選別します。
塩水選とは、稲の種籾を塩水(水より比重が重い)につけて、浮いた籾をのぞいて、重いよく充実した種子を選別する作業です。有機無農薬栽培の場合、特に無病の元気な種籾を選別するのに欠かせない作業です。普通より特に塩水は濃いめにしていい種籾を選びます。
水10リットルに、2.3㎏の食塩を溶かします。これで比重が1.16くらになります。
比重は卵の浮き具合で確認します。卵が写真のように、お尻が500円玉以上に浮いていると良いです。
この塩水に籾を入れて、浮いた籾を網ですくい取ります。たくさん浮きますが容赦なく浮いた籾は取り除きます。塩水選して、塩水に浮かず、無事、種として合格した籾は、この塩水選時の塩をとるため、水で丁寧に洗います。
ところで、今まで、秋の採種から、ひつこいくらい、充実した種籾の選別にこだわってきましたが、なぜそんなに種子選別にこだわるのでしょうか?
それは良い苗を作るためです。稲でも野菜でも「苗半作」といわれているように良い苗を作ることは非常に大切なことです。
では良い苗とはどんな苗でしょうか?
1に無病であること、2に元気な苗であること、そして3によくそろった苗であることです。これらの条件を満たせば、田植えした後の生育がそろって良くなるということで、管理しやすく、病気にかかりにくい稲を栽培することができるわけです。