イナゴ

今の時期、稲の葉っぱを美味しそうに食べているのがイナゴです。
こちらは幼虫です。

こちらが成虫です。
いずれも美味しそうにバリバリ葉っぱを食べています。
まあ、全部食べはしないのでいいとしますか。
昔は、これを食べて蛋白質をとっていたそうですが・・・。私は苦手です。

有機栽培の稲に次なる難敵が

最近はずっと曇天の日々が続いていますが、雑草と稲の戦いはまだまだ続いています。結構稲も健闘しています。

しかし・・・。
稲は、やや軟弱気味に生育してしまい、「葉いもち」が出てしまいました。
有機無農薬で米作って18年目になりますが、いもち病が出たのは初めてです。それだけ、今まで稲の生育が悪かったのかもしれませんが。

雑草の「コナギ」には全然病気なんかは発生していません。天候が回復しないと、上位葉までますます蔓延したり、発生が広がったり、「穂いもち」になったりするのが心配です。なすすべ無しなので仕方ありませんが、稲が出来ないよりはましです。

今年はお盆用の菊が早く咲きそう

曇天が続きますが、菊の草丈は順調に伸びています。

昨年はお盆の菊がお盆を過ぎてから咲いてかなしい思いをしましたが、今年は早く咲いてしまいそうです。輪菊ですが、そろそろわき芽や中心以外の蕾を取り除く作業をしなくてはいけません。

こちらは小菊ですが、だいぶ蕾が見えています。

アブラムシの発生が多く、昨日、防除をしたのですが、バッチリとアブラムシが弱っています!!

ほ場巡回を行いました

今年は、昨年の空梅雨とはうって変わり、梅雨らしい天候が続きました。田んぼの水の心配はなかったのですが、日照不足のため、やや病害虫の発生が多いようです。今日は、会員の無農薬栽培ほ場の巡回調査を行いました。

光元正夫のほ場は、有機栽培5年目です。稲の生育は順調ですが、このほ場では、「ホタルイ」という雑草の発生が多かったです。動力除草機を4回押し、手取り除草も行いましたがまだまだ生えています。葉が何者かに食われていました。イナゴの幼虫とイネアオムシの幼虫の仕業でした。

株元に生えている細い「い草」のような草が「ホタルイ」です。稲の葉も何者かに食害されています。

宮本隆治のほ場です。除草機は2回押し、手取り除草も頻繁に行いました。しかし、今年は稲の分けつが今一歩です。もっと稲が大きくなってほしいところです。何で今年は分けつが少ないのでしょうか?

稲の株を抜いてみると、根がほとんどありません。何かに根を食われています。根の所をよく見ると何かいました。これは、イネミズゾウムシの老齢幼虫です。こいつが稲の根を食い荒らし、株が増えなかったのです。この幼虫はもうすぐ蛹になります。

大江泰司のほ場です。このほ場は今まで4年間野菜の有機栽培を行っていましたが、今年は稲を作付しました。畑地状態から水田状態にすれば、その年は水田雑草の種がほとんどないため、雑草の発生が非常に少なくなりました。
これは、「シマハガレ病」というウイルス性の病気です。

岸浩文のほ場です。有機栽培13年目のほ場です。今年も「コナギ」が圧倒的に多く、稲の生育を阻害しています。

播元明美のほ場です。有機栽培5年目です。今年も丁寧に草を取り、今のところ順調な出来になっています。

景山伸幸のほ場です。昨年は景山の田んぼは干ばつに見舞われ、大きな減収となってしまいましたが、今年は水には恵まれて稲も順調に育っています。

この大きな雑草は「オモダカ」でしょうか。

杉山憲一のほ場です。このほ場は有機栽培13年目。今年は一見して稲の生育は順調に見えたのですが、いろんな「落とし穴」がありました??。

なんだか、葉っぱの色は変ですよ!!

こっこれは「葉イモチ」ではありませんか。しかもたくさん出ていますよ。アキアカネびっくりしています?

これは「クサネム」という雑草です。この草の実は、稲の玄米と同じくらいの大きさで、普通の米選別機では選別不可能なやっかいな種です。
この雑草は・・・「ヘラオモダカ」でしょうか??
コナギがびっしり生えていますが、なんだか稲が変です!!
何者かが、稲を切っていました。たぶん「ヌートリア」という害獣のせいだと思います。

というわけで、今回のほ場巡回では、いろんな病気、害虫、害獣、雑草がいました。有機栽培だから仕方ないのでしょうね。
また、今回はお忙しいなか、ご指導頂いた岡山県津山農業普及指導センターのY主任にはありがとうございました。あと収穫まで2ヶ月、栽培管理には念を入れていきたいと思っています。