平成15年度春の消費者交流会

平成15年度春の消費者交流会を4月27日(日曜日)に開催しました。今年も天候に恵まれ、大勢の方々に参加していただきありがとうございました。

ワラビ刈り

籾村セーフティーライス倶楽部春の交流会の定番、ワラビ狩りを行いました。今年は3~4月の気温が昨年に比べやや低かったため、少しワラビが少なめでしたが、おみやげには十分のワラビがとれたと思います。
景山会長の親戚の信定さんの採草地は景色は最高でした。天候も景色も最高でした。

あ!ここにも、あそこにもワラビがあるぞ!岸の田んぼののり面は相当傾斜が急ですが、太いワラビが生えています。

山菜狩り

ワラビの次は、フキ、タラの芽、アスパラガス、ミツバ、椎茸とり、タケノコ掘りを楽しみました。ちなみに今年は例年以上の多くの方々においでいただき、カメラマン岸も少々忙し気味で、それぞれのシーンでの写真撮影が十分できないくらいでした。
のり面にはいいフキが生えています。こちらはタラの芽です。タラの芽は会員の大江さんが栽培しているタラ芽を収穫しました。

食事

今年も盛りだくさんのメニューでみんなおなかぺこぺこ。しかし、お昼ご飯をごちそうになる前にはそれなりの準備も必要です。
まずは器と箸作り、バーベキュウの炭おこし、天ぷらの準備、おにぎり、餅つき・・・・おいでいただいた皆さんのお手伝いもあり、加えて籾村の取れたての新鮮な食材でおいしいお昼がやってきました。

食事の前に、まず食器作りです。
竹やぶから、孟宗竹、破竹を切り出してきて、おこわを食べる茶碗、箸を作りました。
そして、竹で熱燗をわかすための器、おちょこも竹で作ってみました。
竹細工は会員の大江、宮本が得意とするところ。2人の指導で箸や器がどんどんできました。
山菜おこわ

おにぎり、草餅・・・・山菜の天ぷら

本日のメニュー

  • 山菜おこわ:景山会長の奥さんの指揮で、昨日から下ごしらえ、籾村産の餅米に山菜、野菜で作った籾村スペシャルです。
  • おにぎり  :景山会長栽培の自慢のJAS認定有機無農薬栽培のコシヒカリのおにぎりは空腹にはたまりませんね。
  • よもぎ餅 :岸の奥さんの指揮で、よもぎ餅をつきました。餅米はもちろん、きなこも籾村産。
  • 天ぷら  :さっきみんなで収穫した山菜を早速、光元の奥さんの指揮で天ぷらにしました。タラ芽、ミツバをはじめ、今年は今注目されている「コシアブラ」の新芽の天ぷらにも挑戦しました。参加者の方にもお手伝いいただき、春の旬の幸の絶品です。
  • バーベキュー :さすがに、牛肉は籾村セーフティーライス倶楽部で牛を解体することはできないので、県内の酪農専門農協「おかやま酪農農協」で県内産の牛肉を調達。野菜はさっきみんなで収穫したアスパラガス、椎茸を中心に、景山栽培のキャベツ、播元栽培のサツマイモを食べました。
  • 漬け物 :実は景山家のおばあさんは漬け物作りの名人。奈良漬けにぬか漬け、特ににんじんのぬか漬けは最高でちまたではちょっと手に入らない絶品です。
  • お酒  :籾村セーフティーライス倶楽部会員は実は全員大のお酒好き。今日は、竹でお酒を熱燗にして参加者と飲みました。もちろん、この食材にはビールも欠かせませんね。


今年も、岡山市、倉敷市から、また遠くは大阪から大勢の方においでいただきありがとうございました。準備不足などでご迷惑をおかけした点もありましたが、これにこりず、またおいでください。
昨今、ちまたでは「トレーサビリティー」という横文字がとりざたされていますが、皆さんが食べているお米は、どのような自然環境の中で、どのようなキャラクターの農民が、どのように栽培しているかを消費者に知ってもらうことは実は生産者の喜びです。そして、籾村の旬の食材を「おいしい」と食べて頂く瞬間、私たちにの中に、少し失いかけていた「自信」「勇気」「やる気」がみなぎります。こんなにすばらしい方々においでいただきとてもうれしく思っています。
今年の秋、もっと趣向を凝らした交流会、秋ヴァージョンを行おうと計画しています。是非是非ご近所お誘いのうえおいでくださいませ。

 

秋の消費者交流会

籾村セーフティーライス倶楽部では、毎年4月下旬にワラビ狩りを中心とした消費者交流会を実施してきましたが、今年は秋の収穫を祝う交流会を行いました。今回は豊富なメニューで、稲刈り、芋掘り、栗拾い、柿とり、アケビとり、おまけに菊狩りを行いました。

稲刈り

棚田百選に選ばれている上籾の美しい棚田で稲刈りをしました。

まず、治部俊明から、鎌の使い方など稲刈りの方法や注意点を聞きました。

稲刈り用の鎌は「鋸鎌」になっていて、注意しないと手が切れたりしますが、みんな上手に稲を刈ることができました。

刈った稲は、天日乾燥するため、「ホギ」を作りました。

無事に稲刈りが終わり、「ホギ」の前で記念写真!

芋掘り、柿取り、菊狩

治部俊明の有機JAS認定のほ場でサツマイモ掘りを行いました。このあと、美味しく焼き芋にして食べました。

宮本隆治宅の前には「ハッキり」という種類の甘柿の大木があります。

おまけですが、岸が栽培していた彼岸菊の残りを収穫しました。

アケビ取り

籾村の里山にはアケビがたくさん自生しています。

アケビは、ツル性の植物で、木に絡まって伸びていて、高い所にぶら下がっている場合が多いです。みんな背伸びして、柿を収穫するのに使うハサミで収穫しました。


美味しそうなアケビがとれたぞ!アケビの味は甘く、何とも表現のしようのない味です。

 

栗拾い

宮本隆治の栗林、大粒の栗がたくさんとれました。これで今夜は栗ご飯かな?


稲刈りや、栗拾い、サツマイモ掘り等で汗を流した後は、新米のおにぎり、山菜おこわ、豚汁、旬の漬け物等を美味しく頂きました。

ほ場巡回を行いました

籾村セーフティーライス倶楽部では、年に数回会員の各ほ場を巡回して、栽培技術の高位平準化と確実な有機無農薬栽培の確認を行っています。今年は6月30日に全員で各ほ場を巡回して、今年の稲の生育具合や病害虫の発生状況などを調査しました。
上籾の治部俊昭のほ場です。今年から新たに有機無農薬栽培を開始したほ場です。
このほ場は、分水嶺の直下にあり、この田んぼの上流には、田んぼも、民家もありません。また周囲は山に囲まれ、理想的な有機無農薬の栽培ほ場です。今のところ生育順調でした。

中籾の杉山憲一の場です。このほ場は籾村セーフティーライス倶楽部でも有機無農薬栽培歴が最も古く、平成6年から開始して今年で9年目です。
杉山憲一はとても研究熱心で毎年新しい栽培法の開発に余念がありません。
今年は、除草対策に籾殻くん炭を利用しています。田植え後、籾殻くん炭を大量の田んぼに散布して、マルチ状態にして雑草の発生を抑えてみました。今のところ効果があるようで比較的雑草の発生が抑えられています。土の表面が黒く見えるのが籾殻くん炭です。ただ、やや稲が過剰分けつ気味で、今後の天候ではややイモチ病の発生が懸念される出来でした。

中籾の景山伸幸のほ場です。今年は生育初期に鳥害にあい、欠株が多発してしまいました(写真左)。
しかし、個々の株は写真右のとおり、よく開張し、健全に生育しています。
鳥害で一部が生育不良でした。個々の株は生育良好です。
下籾の播元孝敏のほ場です。このほ場は籾村では珍しく大きな田んぼで30aもあります(但し、四角ではなく丸い田んぼです)。
巡回していた日はちょうど動力除草機を押していました。

別所の光元正夫の田んぼです。光元はとても精農家で、労力を惜しまず、田んぼにつぎ込みます。その成果で、今年は今のところ非常に稲の生育は順調です。
ちょうどこの日は、別所地区は池水が落ちる日で、舟木谷池からの水が田んぼに入っていました。

下籾の岸浩文の田んぼです。今年は、3回代掻き、田植直後の菜種粕散布、動力除草機2回、手取り1回を行っていますが、しっかりと「コナギ」等の雑草が生えています。
稲の方は、分けつはやや少な目ですが、しっかりと株は開張し、元気に育っています。

第7回ワラビ狩り交流会

春本番、新緑の中、籾村セーフティーライス倶楽部恒例のワラビ狩り交流会を開催致しました。お忙しい中、大勢の方に籾村においで頂きありがとうございました。
今年は、例年になく暖かい春であったため、草花の生育が早く、「タラ芽」「コシアブラ」等は新芽が展開してしまい、採取することが出来ず残念でした。ワラビも少し大きくなりすぎていましたが、まずます採れました。そのほか、「ミツバ」「フキ」「タケノコ」「ヨモギ」等はしっかり採れました。
野菜では、「アスパラガス」「タマネギ」「椎茸」が旬で、アスパラ狩りも楽しむことが出来たかと思います。
採った山菜や野菜は早速、「てんぷら」や「バーベキュー」にして美味しくいただきました。

採草地でワラビを採りました
田んぼののり面では「ふき」が大きくなっていました。
「ふき」の葉は、「フキノトウ」が大きくなったものです。
今年は、例年より春が暖かかったため、少し草が長くなっていましたが、ワラビ、フキ等をみんなで楽しく採りました。
「ミツバ」「ヨモギ」は天ぷらにしました。とっても美味しかったですね。
「よもぎもち」をつきました。みんなで「あんこ」を入れてあん入りよもぎもちの出来上がりです。

アスパラガス、椎茸、タマネギなどはバーベキューで頂きました。

新鮮な、野菜、山菜をその場で食べるのはとてもこの上なく美味しく幸せなことです。

タケノコ掘りは「孟宗竹」のタケノコですが、親の孟宗竹を切って、竹の器をと箸を作りました。
竹の器には、山菜おこわを盛って、美味しく頂きました。
竹のお椀には、籾村セーフティーライス倶楽部会員の治部さんの傑作の山菜おこわを盛ります。

びっくりするくらい美味しい山菜おこわと孟宗竹の香りが絶妙の取り合わせで最高です。

山陽新聞に掲載されました。

有機無農薬フェアー

今年も、岡山県主催の有機無農薬フェアーが10月21日にコンベックス岡山で開催され、籾村セーフティーライス倶楽部も参加致しました。
当日はあいにくの雨模様で、倶楽部恒例のポン菓子を実施することができませんでしたが、店頭精米でのもむらいすの販売、焼き芋、野菜の販売を行い、多くの方々にご利用頂きました。ありがとうございました。
今年は、野菜は黒大豆の枝豆、里芋、サツマイモ、ユズ、柿等の収穫の秋にふさわしいものを準備したしました。

第6回ワラビ狩り交流会

今年も、毎年恒例のワラビ狩り交流会を行いました。当日はあいにく、曇り時々雨の悪天候でしたが、大勢の方々においでいただきありがとうございました。
この籾村セーフティーライス倶楽部の消費者交流の最大イベントも始めてからもう6回目になりました。6回となるとだんだんマンネリ化してしまい、毎年新しい企画を考えるのも大変になってきました。でもやはり、田んぼののり面は田んぼにとっては、堆肥の原料の草の宝庫であるとともに、私たち人間にとっては山菜の宝庫でとても貴重なのもです。
今年は、田んぼののり面では、定番のワラビ、ふき、ゼンマイを採りました。ヨモギ、ミツバ、タラの芽は天ぷらにしました。ウドは酢味噌あえにしました。
また、今年はシジミをとりました。シジミがこんな山の上にいるのかとみんな半信半疑でしたが、別所地区の池の放水路に少しだけ生息しています。今年はみんなでとったシジミをミツバとともに、景山会長作の丹波黒大豆のみそ汁にして美味しく頂きました。
恒例のバーベキューは、椎茸、アスパラガス、キャベツ、そして昨年から保存していたサツマイモなどの地区内の旬の野菜を中心に楽しみました。
もちろん、定番の無農薬米のおにぎり、そして、新備中大納言小豆で作ったあんこが入ったよもぎもちもその場でついて、みなさんにあんこを入れてもらい、できたてを美味しくいただきました。
来年も是非おいで下さいね。ありがとうございました。

雨の中、カッパを着て山菜狩りをして頂きました。
今年も、ワラビがたくさんはえました。

タケノコも今が旬です
これは、何のみそ汁でしょうか?
なんと、ミツバ入りのシジミのみそ汁です。

第5回ワラビ狩り交流会を行いました

第5回ワラビ狩り交流会を行いました。今年も40人位の方々の参加があり、大変盛り上がることができました。遠くは大阪からおいでくださったYさんをはじめ、お忙しいところご参加いただき、ありがとうございました。

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とても大きな田んぼののり面です。草刈は実は非常に苦しい作業です。
こののり面は、年に1回しか草刈しません。そのため、特にワラビのシダがよく繁茂していて、たくさんのワラビがとれます。また、右写真のように、頭が赤いワラビが生えます。この赤いワラビは特に粘りけが強くて美味しいです。

 

ワラビのほかに、フキがたくさんとれました。これは、佃煮にしたらとても美味しいですね。

山菜狩りのあとは、下籾地内にある「美しい森」のビジターセンターで、山菜の天ぷら、旬の野菜のバーベキュウ、無農薬米のおにぎり、自家製の漬け物を美味しく食べました。
大阪からおいでくださったYさん夫婦とかわいいお子さん、ありがとうございました。写真左は、Yさんにお米を送っている加藤(右でピースサインしているおじさん)とYさんとかわいい子供です。もむらいすをたべるとこんなにかわいい子供になるのでしょうか??。

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土づくりの機械を導入

化学肥料を使用しない米作りでは、お米の収量、品質を確保するには土づくりは欠かせないことです。
土づくりはまず、作土(稲の根が張る土の範囲)を深くすることが大切です。このため、大型のトラクターと土を深く耕すことができる「ディスクローター」という機械を導入しました。
また、土を肥やすこと、物理性をよくすることも大切です。これには、良質の堆肥の確保が不可欠なことです。今回は堆肥を田んぼに運ぶための運搬車を2台導入しました。
これからの美味しい米作りの一助となると思います。

32馬力のトラクターですこれで右のディスクローターを動かします。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ディスクローターです。これで最大20㎝の深さまで耕耘することができます。

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堆肥を田んぼに運ぶ運搬車です

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